旧iPadから新iPadへの買い換え時のデータ移行について記録する。この記事は、iPadのデータ移行についてだが、iPhoneでも同じはずだ。誰かの参考になれば嬉しい。
ネットでは、最近のiPad/iPhoneのデータ移行に関する記事が不足していた感があった。おそらくこの記事は2013年2月からしばらくは役に立つはずだ。
個人的には、iPadで育てたソーシャルゲーム「パズドラ」のデータを新iPadでも問題なく引き継ぐたためにいろいろと調べたｗ。新世代のiPadやiPhoneでしかできないことが増えるにつれて、この手のデータ引き継ぎ方法を確認したい方は増えるはずだ。
なお、このブログのラベル「両祖父母家IT化計画」でまとめているが、買い換え時に余ったiPadをアナログな祖父母に引き渡すまでをシリーズで書いている。この記事もその過程の１記事だ。同様のケースの方々も参考にして欲しい。
■■ この記事の解説内容
総括の前に、まず、この記事の目的について明確にしておく。
すでに旧世代のiPadを使っていた方が新世代のiPadを購入したときに、旧iPadから新iPadにデータを移行させることが目的だ。
例えるなら、パソコンを買い換えたときに、旧パソコンのデータを新パソコンに移行させることと同様のことだ。アナログな例えでは、新しく冷蔵庫を買い換えたときに、旧冷蔵庫から新冷蔵庫に中身を移動させるような作業と同様のことだ。
特に、旧iPadで使っているアプリケーションのデータを問題なく新iPadで利用できることにも注目して記事を書いている。（個人的には「パズドラ」データ移行が目的だったからｗ）
■■ 総括
この記事では、多少詳しく説明するだろうが、旧iPadから新iPadにデータの中身を移行させる作業は、何も難しいことではない。冒頭でポイントだけまとめておく。
データ移行は以下のステップで進行する。
【１】旧iPadのデータを「バックアップ」する。
↓
【２】新iPadをパソコンに接続する。（「バックアップ」したデータの復元はほぼ自動的におこなわれる）
バックアップの方法はパソコンを使ったものとiCloudというオンラインストレージ（オンライン上のデータ蓄積場所）を使ったものと２通りある。
どちらかの方法でバックアップをとることだけを忘れなければいい。復元のほうは、店舗で購入したぴかぴかのiPadであればほぼ自動的にやってくれる。
■■ デジタルにあまり詳しくない方のために、我が家のiPad環境を記録
我が家のiPad環境を記録しておく。あまりデジタルに詳しくない方でも、似たケースでは同様のステップをとればデータ移行できることがわかり便利だろうから。
・旧iPad 初代（第1世代）iPad 16G ブラック
・新iPad 第4世代Retinaモデル 32G ホワイト
データの移行には、あまり関係ないが、パソコンやiPad以外のApple製品についても書いておく。
・接続しているパソコン Windows XP
・その他、上記パソコンに接続しているApple製品、iPhone4S、iPhone4、iPhone3G
・インターネット接続環境 無線LAN機器によるWi-Fi接続
■■ 旧iPadのバックアップをとる
旧iPadのデータをバックアップする方法は、【１ａ】パソコンを使ったものと【１ｂ】iCloudというオンラインストレージ（オンライン上のデータ蓄積場所）を使ったものと２通りある。
この２通り（【１ａ】【１ｂ】）の違いは、旧iPad内のデータの置き場所をどこにするのか、という違いだ。
前者はパソコンの中（パソコンに接続されたハードディスク等）、後者はApple社が運営するオンラインストレージ（インターネット上のデータ蓄積場所）だ。
２通りの方法にもメリットデメリットあるが、小さな違いだ。どちらでやってもいい。
確実性をとるなら前者の方法か、両方でバックアップをとればいい。
データの移行は１度きりの作業だし、ネット経由でおこなっても膨大な時間がかかるわけでもない。
２通りのバックアップ方法には、ちょっとした違いがあるので、できるならこれを機会に両方でバックアップをとっておいてはどうか。かくいくボク自身も両方でバックアップをとった。
（なお、iCloudの無料容量は5GBだがiPad/iPhoneに写真、メール、文書データを大量に保存している方でない限り5GBでも十分バックアップできる。iCloudにはアプリ本体のデータなどは保存しないからだ。）
バックアップ方法を２通り以上、さらに細分化しようとすると、バックアップの作業（＝バックアップをとろうとするアクション）をパソコンから始めるか、iPad/iPhoneでおこなうかで分けることもできる。iPadを接続したパソコンからはパソコンとiCloudどちらにもバックアップをとることができる。最近のiOSであればiPad/iPhoneからもiCloudへはデータをバックアップすることはできる。無線LAN接続ではiPhone/iPadからはパソコンへはバックアップできない。
どうせバックアップしたデータを新iPadに移行するときにパソコンへ接続する必要があるので、iPad/iPhoneからiCloudにバックアップしようとするメリットがあまりない。ここではパソコンからバックアップすることを前提で話を進める。
ここから画面ショットを使ってバックアップ方法を説明する。
旧iPadをパソコンにつなげると通常、iTunesが自動的に立ち上がる（自動で立ち上げる設定をしていなければ自分でiTunesを起動させる）。画面右上の「iPad▲」のようなボタンをクリック。接続したiPadの操作画面に移動する。
下は、接続したiPadの操作画面。画面の中程に「バックアップ」のコーナーがあるので「iCoud」「このコンピューター」どちらかを選んでバックアップする。iCloudとパソコン両方でバックアップをするなら、この画面から両方でバックアップをとることになる。
■■ 新iPadに復元する
新たに購入したiPadにバックアップしたデータを復元する方法は簡単。
ここでは第4世代iPadのデータを復元して利用できるようになるまでを画面を追って説明する。
（なお、新iPadをまず新iPad自体の初期設定後に、データ復元する方法もある。そうした手順は、他のブログ記事などを参照して欲しい。このブログの末尾にも＜参考資料＞として掲載している。）
まず新iPadとパソコンを接続する。そして、パソコンのiTunes経由で旧iPadのデータを「復元」する。バックアップ時とほぼ同様の流れだ。旧iPadのバックアップをしてきたなら画面に従えば問題なくできるだろう。
復元が完了するとiPadに下記のような画面が表示される。
次に、この新iPadで利用するインターネット接続環境やApple IDを設定する。旧iPadからの移行の場合、旧iPadと同じ設定にすればよい。通常、Apple IDも旧iPadで利用していたアカウントを入力する。
無線LAN（wi-fi）ネットワークを選択。
位置情報サービスの利用有無を選択
Apple IDを設定
テレビ電話、FaceTimeでの連絡先情報（電話番号とメールアドレス）を設定。
Siriの利用有無を選択
Appleのユーザー登録を設定
以上で完了。
■■ 補足：「パズドラ」のデータは無事に移行できたか
結論から言うと、上記の方法で、旧iPadでやっていた「パズドラ」のゲームデータは、無事に新iPadに引き継がれた。
よかった。せっかく育てたモンスターやランクがまた最初からになったら放心状態になるｗ
iPad/iPhoneでアプリを動かすとき、アプリ自体のプログラムとは別にそのアプリケーションの状態を記録するデータが発生する。例えば、ロールプレイングゲームの「ゲーム本体」と「セーブデータ」。例えば、Microsoft Wordの「Microsoft Word」と「文書ファイル」。
パソコンやiCloudでiPad/iPhoneのバックアップをとるとき、アプリケーションがインストールされていたことを示すデータ（購入履歴とインストールの有無）と、このアプリケーションの状態を記録するデータも一緒に保存される。だから、パソコンでもiCloudでも保存先はどちらでもいいが、バックアップ→復元の作業さえすればアプリケーションも以前と同じ状態で引き継がれる。
ただし音楽データは注意が必要だ。iTunesで購入した音楽データは、バックアップをとればiTunesで購入した履歴は引き継がれる。しかし、CDからiTunesに登録した音楽データは、iTunesに購入履歴がなくiPad/iPhoneから削除していれば音楽データ自体もそれを登録したパソコンにしかない。
■■ 参考資料
＜参考資料＞
第3世代iPad [復元] 以前のiPadからデータを移行するには - できるネット＋（できるネットプラス）（ http://dekiru.impress.co.jp/contents/075/07501.htm ）
「 iCloud ってさあ、無料とか言いながら容量がたったの 5GB でしょ？少なすぎて使えねぇよ！」 →「いえ。余裕ですし、誤解です。」を解説します。（ http://www.donpy.net/icloud/14701.html ）
iPad/iPad miniの初期設定:機種変更・データ移行 | iPod/iPad/iPhoneのすべて（ http://www2k.biglobe.ne.jp/~t_muto/ipod/howto_addnewipad.htm ）
【iPhone/iPad】 買い替えた後にデータを移行して削除する方法 : C-through the Mac（ http://c-through.blogto.jp/archives/16929855.html ）
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