マンガ「ULTRAMAN(ウルトラマン)」に学ぶ、書籍の販促あの手この手

2013年9月22日日曜日

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ボクはマンガをよく読む。最近、マンガ「ULTRAMAN(ウルトラマン)」を最新刊3巻まで買った。
マンガ「ULTRAMAN(ウルトラマン)」も面白いが、ここでは内容にあまり触れない(興味ある方は、読んでくださいw)。それはともかく、購入に至る経緯をブログに記録する。


特別に購入の経緯を取り上げるのは、出版社・編集者・プロモーターへの「やられた感」があるからだ。「ULTRAMAN(ウルトラマン)」は、版元側が仕掛けなければ、ボクは買うことはなかった。それがどうして3冊も購入することになったのかブログに書いておく。


 販促ワザ0:PR

マンガ「ULTRAMAN(ウルトラマン)」は、以前より、知っていた。発売時に店頭で大きく取り上げられていたし、どこかの雑誌の書評や「このマンガがスゴイ」的な記事で読んだかしていた(どの媒体で取り上げられていたのかは記憶にない)。

今回、購入の直接の原因ではないが、振り返ると、このオーソドクッスなPRが、多少なりとも購入に影響を与えた。

「フツーにPR(広報)って大事だよね」、ということを確認するためもあって、「販促ワザ0」として取り上げておく。


 販促ワザ1:お試し小冊子

1ヶ月ほど前。東京駅構内を歩いていた。営業先からの自宅への帰り道。
山手線ホームから京葉線ホームへの移動の途中。駅構内にある書店の前で、「マンガのお試し小冊子を無料で配付しておりまーす」のかけ声とともに小冊子が渡された。これ(↓)


どんなマンガの小冊子かも分からずに受け取った。帰宅する車中で、読もうかとも思ったが、隣の席に座っていた中年男性も同じ小冊子を読んでいた。2人並んで同じお試しマンガを読むのもどうかと思ったので、その場で読むのはやめて、鞄の中にしまった。

たまたま座った隣の席の男性も同じ小冊子を持っているほど、この小冊子は、配られたようだ。おそらくボクと同年代の中年男性(ウルトラマン世代だ!)を狙い打ちしていた。

翌日。
パソコン立ち上げ時のヒマな時間に、ふと、この小冊子を手にした。そして、ハマった。


 販促ワザ2:購入者プレゼント

お試し小冊子がきっかけで、まんまと最新刊3巻まで購入してしまった。証拠写真(↓)w


帯などに「第3巻刊行記念キャンペーン 科特隊トリーニングTシャツ プレゼント」の告知がされている。いわゆる購入者プレゼントというやつだ。

いつもは、この手の販促に反応しないのだが、ナゼか(3mmほどではあるが)、心を動かされた。もちろん、マンガとしての面白さが一番だが、第3巻まで、続けて購入したことに、この販促ワザが若干だが関係したように思う。

このキャンペーンは、第3巻に挟まれているハガキを使って応募するプレゼント企画だ。振り返ると、この第1巻で終わらせずに第3巻まで3冊購入させる仕掛けにやられた。


 販促ワザ3:別のマンガのお試し小冊子

マンガ「ULTRAMAN(ウルトラマン)」の販促は、ここで終わらない。第3巻には、こんな(↓)販促物が挟まれていた。左は、購入者プレゼントの応募ハガキ。右は、マンガ「ULTRAMAN(ウルトラマン)」とは別のマンガのお試し小冊子だ。広げると同じ出版社の別のマンガがはじめから31ページ分、読むことができる。自宅にあったら、ヒマな時に読んでしまうのは確実。さらに、やられそうだ。


ちなみに、販売するマンガに小冊子を挟んで、別のマンガの出だし30ページほどをお試しで読ませる、という販促手法は、最近のマンガではよくやっている。
マンガ「ULTRAMAN(ウルトラマン)」は、小学館クリエイティブが版元だが、先日、「宇宙兄弟」(講談社)の最新刊にも「RIN(リン)」のお試しが入っていた。特定の出版社に限らず、流行っているようだ。

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