今や自分のサイトは誰でも簡単に運営データ(読者の性別や年齢層等)がとれる。analyticsでユニバーサルアナリティクスへアップグレード

2014年7月10日木曜日

Google webサービス アナリティクス

t f B! P L
今や自分のサイトは誰でも簡単に運営データ(読者の性別や年齢層等)がとれる。
Googleが無料公開するアクセスログ管理ツール「analytics(アナリティクス)」をサイトに適用すればいい。

下の画像は、とあるサイトの閲覧者データだ。男性・女性別の閲覧率や世代ごとの閲覧率が一目でわかる。こんなデータを、設定さえすれば、誰でもホイホイっと表示させることができる。


サイト運営のプロであれば当たり前だし、まったく新たなニュースではないが、意外に知られていない。以前よりanalyticsを使っているサイト管理人(ボクのことw)ですら活用しきれていなかったりもする。
analyticsは他のアプリやツール同様、どんどんアップグレードしているからだ。知らないうちにスゴイことになっている。

ときに、昨年から今年にかけて、analyticsは、ユニバーサルアナリティクスへとアップグレードした(現在移行期間中)。簡単に言うと、大きなバージョンアップをした。
それに対応すべく、ボクは、先日、自分のanalyticsツールをユニバーサルアナリティクスへとアップグレードさせた。そのアップグレードの作業についてまとめておく。

この記事は、サイト管理のプロ向けて書いていない。
analyticsのことをあまり知らないネットショップオーナーやサイトオーナー、マーケッターに向けている。
記事をナナメ読みして、「今は、あのくらいのことをすればサイトの詳しいデータがとれるのね」といったことを、理解してもらえばそれでいい。


 ユニバーサルアナリティクスについて

2013年10月、従来のアナリティクスからユニバーサルアナリティクスへの完全移行が発表された。
従来のアナリティクス(Ver5まで)を利用している人も2014年中には自動的にアップグレードされる予定だ。

アナリティクスからユニバーサルアナリティクスの移行は、簡単に言うと、アプリやツールのバージョンアップと同じだ。
スマホアプリやFacebookタイムラインのアップデートと似たようなもの。大きなバージョンアップはサービス提供側で実施。移行期間中は、ユーザーの意思でアップデートできる。移行期日が設けられており、期日となるとすべてのアカウントが自動的にアップデートする。

ユニバーサルアナリティクスの象徴的な機能は、ユニバーサルな(?)アクセスの判別。
例えば、ボクがサイトをPCとスマホで訪問した場合、従来、顔の見えないユーザーによる2アクセスと認識された。しかし、ユニバーサルアナリティクスでは、「40代・男性・新しいモノ好き」の同一人物がPCとスマホでアクセスしたと認識される。


 ユニバーサルアナリティクスの導入方法

サイトにユニバーサルアナリティクスを導入する方法は簡単。以下の【0】~【2】のステップだ。

【0】グーグルのアカウントを取得する

【1】アナリティクスのサービスを登録する

【2】管理画面からトラッキングコード(数行のタグのようなもの)を取得して、サイトの全ページにトラッキングコードを貼り付ける

上記【2】の作業がちょっとだけ面倒。運営するサイトの管理者とサイトのHTMLに数行のコードを埋め込むノウハウが必要。


 ユニバーサルアナリティクスへのアップグレード方法

ネットショップの決済フローと連動させたり、カスタマイズした指標を作ったりと、設定すれば様々な機能追加ができるanalyticsだが、今回、必要最低限の設定手順を書いておく。
デフォルトのタグにユーザー属性とインタレストカテゴリが分かるようにするコード埋め込む(これをするとユーザー属性等が分かる)ことだけおこなう。

1.従来のアナリティクスを使っている方には以下のような表示が出ている。画面上部メニューの一番右「アナリティクス設定」をクリックする。


2.左列「カウント」と中央列「プロパティ」のドロップダウンメニューで、アップグレードするサイトを選ぶ。そして、「プロパティ」>「トラッキング情報」>「トラッキングコード」をクリック



3.表示されたトラッキングコードをコピーする。(メモ帳にでも保存しておく)

4.「プロパティ」>「プロパティ設定」をクリック


「ユーザー属性とインタレストカテゴリに関するレポートの有効化」、「オフ」となっているのを「オン」に。(これが性別や年齢などをトラッキングする機能の有効化)


ここで、「ユーザー属性とインタレストカテゴリに関するレポートの有効化」表示の最後にある(?)マークにマウスポインタを合わせると、以下のリンク先を教えてくれる。

【参考資料】アナリティクス トラッキング コードを更新してディスプレイ広告に対応する - アナリティクス ヘルプhttps://support.google.com/analytics/answer/2444872?hl=ja )

5.上記手順3.のところで保存したコードに1行コードを追加する。

下の画像は、


下記URLの抜粋。黒文字テスキトを改変することなく(そのままでOK)1行追加する。

【参考資料】アナリティクス トラッキング コードを更新してディスプレイ広告に対応する - アナリティクス ヘルプ( https://support.google.com/analytics/answer/2444872?hl=ja )

これで、全ページに埋め込むトラッキングコードは完成。

6.完成したトラッキングコードをサイトの全ページに貼り付ける

</head>タグの直前に貼り付けるそうだ。

7.確認

タグ付けが終わって管理画面から確認するが…
「レポート」>「ユーザー」の各項目を表示しようとするが変化なし。「トラッキングコードを確認」のボタンを押してもダメ。


残念ながら、しばらく待たないと表示されない。ボクの場合は、表示されるまで丸1日かかった。

きちんとコードが貼り付けてあるかどうかだけの確認であれば下画像のように、
「レポート」>「リアルタイム」で、サイトへのリアルタイムアクセスがあるかを確認したり、
「プロパティ」>「トラッキング情報」>「トラッキングコード」で、ページ上部「トラッキングID」横に「ステータス: データを受信しています」と表示されていることを確認するのがいいだろう。

新トラッキングコードにしてスグの画面ショット。
リアルタイムで記念すべき1人目のサイト閲覧者(笑)がカウントされている

実は、ボクの場合、この確認がとれずにイライラした。
旧トラッキングコードを削除したはいいが、新トラッキングコードがきちんと貼り付けられているか確認する術がなかったからだ。コードの張り替えに失敗して、わずか数日でも、アクセスログを取得しそびれるようなことがあるとイヤだった。

ユーザー属性を取得するために、きちんとトラッキングタグを貼り付けられているか確認するすべがなかった。
何をやってもレポートには数字が反映されないので、ネットで調べまくった。

その時、ネットに期待する回答がなかなか見つからなかったために、今回、この記事を書くことにした。
残念ながら、新タグがうまく機能するかを確認するには、待つしかない。タグが機能しているかだけの確認は上記方法でできる。

これからユニバーサルアナリティクスへアップグレードする方のために少しでも役に立てば幸いだ。

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