セイコーインスツル(SII)、電子辞書ビジネスから撤退

2014年10月12日日曜日

電子辞書

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電子辞書マニアとしては、悲しい知らせ。

2014年10月7日、セイコーインスツル(SII)は、電子辞書ビジネスからの撤退を発表した。
セイコーインスツル公式サイトに掲載されたリリースを以下から確認できる。

【参考資料】セイコーインスツル公式サイト:電子辞書ビジネスからの撤退についてhttp://www.sii.co.jp/jp/news/2014/10/07/11409/

発表によると、「2015年3月31日をもって、製造、販売を終了」。
「製品の修理、問い合わせ、デイファイラークラブ(コンテンツダウンロード等)に関しましては、当社CPサービスセンターにて2015年4月以降も引き続き対応してまいります。」とのこと。

電子辞書の製造・販売の終了時期は、2015年3月31日。来年だが、2015年春モデルはもちろん、新製品の発売は期待できない。

医療系など専門分野の電子辞書をのぞけば、最後に発表した新製品は、DF-X9001とDF-X8001。いずれも2013年12月発売モデル。
ここ数年、セイコーインスツルは、前年の10月~12月頃に翌年の春モデルともなる新製品を発表していた。今年も、そろそろ2015年春モデルが発売される時期だったが、電子辞書事業撤退という意外なリリースで置き換わった。

「くらべて.com」でも、このブログ記事でも、電子辞書の比較記事は人気で、よく掲載する。
その中で、セイコーインスツルが発売する「デイファイラー」ブランドの電子辞書を非常に高く評価していた。比較一覧表でも、評価欄「◎」が多い。
店頭で触れてみれば分かるが、セイコーインスツルの電子辞書は非常に使いやすかった。それだけに、事業撤退は残念だ。

【参考資料】電子辞書(英語重視タイプ中心)の一覧比較[2014年後半版]http://www.kurabete.com/eigo/compare/comp_dendic_1.html )

家電量販店の電子辞書売場。
奥にセイコーインスツル「DAYFILER(デイファイラー)」の棚もある
セイコーインスツルは、カシオ、シャープに次ぐ、業界第3位。
もともと、大手メーカーで電子辞書を製造・販売しているのは、セイコーインスツルの他、今では、カシオ、シャープ、キヤノンの4社だけだった。今回、4社のうちの1社が事業撤退した。

今回のセイコーインスツルのリリースには、「スマートフォン、タブレットなどスマートデバイスの普及により、電子辞書の需要の伸びが期待できない」といったことが書かれている。しかし、個人的には、まだまだ電子辞書には期待している(需要の伸びは別に期待してないけどw)。
今現在、まだ字引専用デバイスである電子辞書は、スマホやタブレットの辞書機能より優れている点は多い。

比較記事ではないが、電子辞書関連の大きなニュースということで、今回、記事にした。

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